
不思議なことに、
わたしたちは、
特別な状態になることが大切のように思い込んでいたり、
特別な状態になることで幸せになれるように思い込んでいたり、
どうかなることで人生に「意味」や「価値」があるように感じていたりします。
なぜそう感じるのでしょう?
それは、生きる中で自然と身についた
わたしたちの「今」のこころの在り方がそうさせています。
「○○であること」
が求める幸せなカタチである場合、
わたしたちの頭の中では自然に、そして無意識に、
そのカタチが自分がいる状態を判断する基準になっていたりします。
そして、その基準によって今を判断しているとき、
決して本当の「今この瞬間」を味わうことはできません。
なぜなら、味わうより判断が先に立ち、
大抵の場合、その判断の結果がわたしたちのこころをわしづかみにして離さないからです。
今この瞬間にこころをオープンにしていけないからです。
いつの間にか大切さの逆転がされがちな「今」と結果である「未来」。
1年後○○になっているための頑張るべき「今」ではなく、
「今」を味わうための「今この瞬間」であり、
その結果にほかならない「未来」。
そうでなくては、
今この瞬間にある自由、豊かさ、幸せを本当に味わうことはいつまでもできません。
「今」のための「今」。
そんなふうに一瞬一瞬を体験できたとき、
どのような豊かさ、深い喜び、楽しさを体験するでしょう。